賃貸契約で保証会社を利用

賃貸仲介不動産審査通過 不動産
いらすとや

私が賃貸仲介業で働き始めた15年位前には無かったと思いますが、働き始めて2~3年程経った頃に起こった『リーマンショック』以降、徐々に広まってきたと記憶しています。

賃貸仲介という仕事にも慣れ始めていた頃だったので、面倒くさい事が増えてすごく嫌で管理会社に保証会社を使わないで審査をしてもらうよう何度も交渉をしていました。

今考えると、やっぱり保証会社はあった方が良いかなと思ったりもしています。

賃貸契約で保証会社を利用①家賃の立て替え

賃貸仲介不動産滞納

 

お部屋を借りた入居者さんが家賃滞納をした場合、大家さんや管理会社に家賃を立て替えて支払いをしてくれるので、貸す側としてみたら毎月の家賃が保証される訳ですから安心してお部屋を貸すことが出来ます。

それって『連帯保証人』を付ければいいんじゃないの?と思う方が多いのですが、その『連帯保証人』が役目を果たしてくれないケースが多いのです。

確かに、しっかりと立て替えて支払ってくれる連帯保証人もいらっしゃいますが、遠方に住んでいる方・高齢で収入が無い方・連絡が全くつかなくなる方等、家賃の回収が困難な事が多いのです。

入居者さんが滞納した家賃を大家さんや管理会社が回収するには、時間や労力がかなりかかってしまいまい、仮に何ヵ月も時間と労力を掛けたとしても回収できない事もあります。

最悪の場合は裁判です。

裁判を起こしても何ヵ月も掛かってしまいます。

もし、入居者さんが家賃を滞納した場合、家賃を立て替えて払ってくれるかどうかも分からない連帯保証人を立てて契約をする事には不安しかないでしょう。

先に述べた通り、保証会社はリーマンショック以降に増えてきました。

大企業と言われているような会社で働いている方も、この先どうなるかなんて分かりません。

経営が悪化して倒産する可能性だってあるでしょう。

怪我や病気で働けなくなる事だってあるでしょう。

100%大丈夫といいう事は無いのです。

大家さんや管理会社にとって、家賃の保証がある事は安心材料の一つでもありますし、もし仮に家賃滞納があったとしても、余計な時間・労力・お金を使わなくていいので、本当の意味での保証なんだと思います。

毎月の家賃が守られる訳ですから、貸主に対する保険のようなものです。

入居者さんが家賃を滞納した場合、保証会社が貸主に対して家賃の立て替え払いを行いますが、後日、入居者さんは保証会社に家賃を支払わなくてはなりません。

あくまでも、大家さんや管理会社に対する保証であって、入居者さんへの救済ではないのです。

賃貸契約で保証会社を利用②入居者さんに対するメリット

賃貸仲介不動産審査

保証料を払わなければいけないという金銭的なデメリットはあるものの、入居審査が通しやすくなるというメリットはあります。

  1. 家賃の3倍の月収に満たない方。今でも保証会社を利用していない管理会社だったり、保証会社が一般的ではなかった頃の入居審査だと、借りようとしている家賃の3倍の月収が必要だという良く分からない基準があります。『食費や交友費が余りかからないから少し高めの家賃でも余裕で生活が出来る』『趣味も無いしお酒も飲まないし煙草も吸わないからお金が余りかからない』等と考えて入居申込をされた方が審査で落とされる事もありました。
  2. フリーター・パート・外国籍・無職・求職中の方。審査をする立場からすると、収入が無い・収入が安定しない方は、どうしても家賃滞納の可能性が高くなるという事が想定されます。支払い能力が低ければ、当然審査で落とされてしまいます。
  3. 連帯保証人がいないもしくは頼めない方。今まで、連帯保証人を立てて入居審査を行っていましたが、親が高齢もしくは定年退職されている・兄弟姉妹がいない・疎遠になっている、外国にいる、様々な状況の方がいらっしゃいますが、基本的に連帯保証人を立てないと審査自体出来ませんでした。

1~3の方たちが、保証会社をつける事によって審査が通りやすくなったのです。

賃貸契約で保証会社を利用③種類

賃貸仲介4不動産カード

この十数年で保証会社もかなり増えました。

各保証会社によって審査内容も変わるので、審査が通る通らないも変わってきます。

  1. 信販系
  2. LICC系(全国賃貸保証業協会加入)
  3. LGO系(一般社団法人賃貸保証機構加入)

1の信販系の保証会社は簡単に言うと、カード会社や消費者金融がやっている保証会社です。

ブラックの方、借金の額が多い方、自己破産をしている方等は審査に通りません。

保証会社の中でも審査が厳しい方になります。

2のLICC系って余り聞きなれない言葉だと思います。賃貸の不動産会社で働ていても聞くことはほとんどありません。

全国賃貸保証業協会に加入している保証会社の事です。

LICC系の場合、過去に住んでいた物件も保証会社がLICC系の物件で、その時に家賃の滞納があると

審査が通りません。

LGO系は一般社団法人賃貸保証機構に加入している保証会社です。

信販系やLICC系と違い独自の審査を行い、比較的審査が通りやすくなっております。

最後に

現在7~8割位の物件は保証会社が必須になっていますが、それでも保証会社を付けたくないという方がまだまだいらっしゃいます。

保証料がかかってしまうので、しっかりとした連帯保証人がいらっしゃる方は保証料が勿体ないと感じてしまうのは当然だと思います。

ただ、保証会社はほぼ必須になることでしょう。

民法の改正で2020年4月より、連帯保証契約を締結する際、極度額を定めていない契約は無効となってしまいます。

極度額を髙くしすぎると連帯保証人を断られる事が増えてしまうでしょうし、逆に安くしてしまうと極度額を超えた分の保証をしてもらえなくなるので、大家さんや管理会社からしてみればそんなリスクを負うようなら保証会社をつけた方が安心してお部屋を貸すことが出来るでしょう。

今後、お部屋を選ぶ際、不動産会社の方にどこの保証会社を利用しているか、どんな特徴があるのかを聞くのも良いかと思います。

審査内容と保証料だけはしっかりと説明をしてもらって下さい。

にほんブログ村 企業ブログ 不動産業へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました