お部屋探しをして、気に入った物件があったらお申込書に必要事項を記入して、大体いくら位お金がかかるか営業マンに聞いた時に、『こんなにかかるの?』って思われる方は多いはずです。
敷金・礼金しか掛からないと思っていたり、毎月の家賃だけだと考えている方もお部屋探しに来られるので、1から説明すると引越しを考え直す人がいらっしゃいます。
賃貸不動産の契約金①敷金
敷金は、部屋を汚したり壊しちゃったりした時に修繕費用(直す)に充てるお金を、契約時に大家さんへ預けるものです。
お部屋を退去する時には原状回復(元に戻す)をしなければなりません。基本的には原状回復に掛かった費用を差し引いたお金が戻ってくるものですが、敷金を償却する契約内容だと敷金を丸々原状回復の費用に充てる為、一切お金は戻ってきません。
大家さんからしてみると、家賃を滞納された時の担保にもなるので、大家さんに対する安心材料的なものだと思って下さい。
賃貸不動産の契約金②礼金
礼金は、お部屋を貸してくれる大家さんへのお礼です。
お部屋を貸してくれてありがとうというお礼です。
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これが納得出来ない方は多いと思います。
実際にお客様に何度も言われた事があります。
『お礼にお金を払わなければいけないって意味が分からない・借りてやってるのに礼金を払う意味が分からない』
今の時代、そう思う方が多いことは当然だと思います。
昔は、大家さんの立場が上、入居者の立場が下、そんな考えがありました。
今でもそう思っている大家さんは多いと思います。
賃貸仲介の不動産会社で働く自分も、この考え方は時代錯誤かなと思っています。
賃貸不動産の契約金③仲介手数料
賃貸仲介の不動産会社は、この『仲介手数料』でご飯を食べています。
お客様の中には、最初から『仲介手数料はいくらですか?』と聞いてくる方も増えています。
大手賃貸仲介会社の、〇ニ〇ニ・〇イブ〇を筆頭に仲介手数料50%でお客様を集める賃貸仲介の不動産会社が、この10年ぐらいでかなり増えたと思います。
大手賃貸仲介会社の中だと、〇パマ〇ショッ〇ぐらいが仲介手数料50%を大々的に公言していなかったと思います。随分、強気ですね。フランチャイズだからそれぞれの会社に任せてるだけなのかな?
不動産会社がもらえる仲介手数料は『家賃1ヵ月分以内』と法律で決まっています。
しかも、大家さん・お部屋を借りるお客様から、それぞれ『家賃半月分以内』の仲介手数料を頂くことが出来ると決まっています。
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お部屋を借りるお客様からの承諾があれば、大家さん・お客様どちらかから『家賃1ヵ月分以内の』仲介手数料を頂く事が出来るのです。
自分が1ヵ月分の仲介手数料を払いますよって承諾するお客様がいたら『神』ですよ。
だから、この説明をせずに仲介手数料1ヵ月分をお客様に請求している賃貸仲介の不動産屋さんは多いはずです。
これが普通だと思って働いている方も多いと思います。
つい先日、仲介手数料を1ヵ月分請求した不動産会社が、借主に一部返還の訴訟を起こされ敗訴が確定しましたね。
賃貸仲介の不動産会社で働く私はこのニュースを知り、ゾクゾクと寒気がしました。
今後、賃貸仲介業界はがらりと変わるでしょう。
賃貸仲介だけではやっていけない時代に突入すると思っています。
賃貸不動産の契約金④保証料(保証会社)
これは、お金を払って連帯保証人の代わりをやってもらうようなものだと思って下さい。
借主に家賃の滞納があった場合など、大家さんへ家賃を立て替えて払ってくれます。
立て替えて払ってくれますが、後から借主には保証会社より請求がかかります。
昔は保証会社なんてありませんでした。
誰もが親や親戚に連帯保証人を頼んでいました。
高齢化や核家族化などの影響で、連帯保証人を頼めない方が増えている背景があり、15年ぐらい前から保証会社が増えてきて、今の賃貸業界では当たり前のようになっています。
掛かる費用は、家賃+管理費の30%だったり50%だったり80%だったり100%だったり、毎月家賃+管理費の1%~5%ぐらいだったり、不動産会社がどこの保証会社と提携しているかで料金が変わります。
賃貸不動産の契約金⑤鍵交換代
前に住んでいた人が使っていた鍵から、新しい鍵に交換をします。
契約金の一部に組み込まれている事が多いですが、国土交通省による『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』には、大家さんが負担するべきと書いてあります。
昔からのやり方で、鍵交換代を借主に払わせる不動産会社が多く存在します。
賃貸不動産の契約金⑥火災保険料
1年もしくは2年の火災保険に入らなければなりません。
賃貸不動産会社と提携している保険会社の火災保険を使う事となりますが、『家財保険』『借家人賠償責任保険』『個人賠償責保険』が含まれた保険になります。
自分の為、大家さんの為、同じ建物に住んでいる人の為に掛ける保険だと思って下さい。
大体10,000円~25,000円位の料金になります。(お部屋の広さによって変わります)
賃貸不動産の契約金⑦室内消毒代
くせ者ですね。
ちょっと前に、北海道の〇パマ〇ショッ〇が室内消毒後に散布する消臭スプレー(大量)に密室で穴を開け大爆発を引き起こした事故がありました。
普通、密室でやりませんよね。
不動産会社には、室内消毒代を契約条件に組み込んでいるところも多くなってきました。
契約条件に組み込まれているのに、北海道の〇パマ〇ショッ〇がやらかしたおかげで、キャンセルが出る事も多々ございました。
料金は不動産会社によって異なりますが、10,000円~20,000円位になります。
賃貸不動産の契約金⑧24時間サポート
これも契約条件に組み込んでいる不動産会社が多くなってきました。
電気・ガス・水道のトラブルや鍵の紛失の24時間対応、その他入居している物件のにおける相談等の対応を行いますが、無ければ無いで良いものですが、大家さん側・管理会社側からしてみたら付けてもらいたいものです。
管理会社も24時間のコールセンターを設けていればいいですが、費用が掛かるので設けていない会社がほとんどです。
大家さんも24時間電話を掛けられても困ります。
どちらかというと、大家さん・管理会社さんの為のものですね。
料金は、7,000円~16,000円位になります。
これも会社によって金額が変わります。
賃貸不動産の契約金⑨消火剤
これも契約に組み込んでいる不動産会社が多くなってきました。
いざという時にはあったら良いと思いますが、無ければ無いで問題ない物だと思います。
使い道は火災が起きた時だけです。
買ったは良いが、いつ火災が起こるかなんて分からない。
火災が起きた時には、どこにしまったかも忘れていたり、買った事すら忘れてい人も多いのではないでしょうか。
これも会社によって金額が変わりますが、5,000円~10,000円位になります。
賃貸不動産の契約金終わりに
賃貸不動産会社よって掛かってくる費用はバラバラです。
こっちの不動産屋さんでは掛かる費用も、あっちの不動産会社は掛からないというような事も当たり前のようにあります。
スーパー・コンビニ・洋服屋さん・おもちゃ屋さんのような小売業と同じに考えて来られる方も多いですが、失敗しない不動産会社選び・営業マン選びをして、これらの費用を確認してみてはいかがでしょうか。
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