私は賃貸仲介の不動産業界に身を置いて、かれこれ15年も経ちますが、毎年、1月から3月まであっという間に過ぎてしまいます。
1月から3月は引越シーズン
1月から3月は繁忙期。
引越シーズンです。
新入学生・新社会人・転勤・転職・小学校や中学校の学区に合わせたファミリー世帯。
みなさん一斉にお部屋探しを始めます。
賃貸仲介業界は、まさにお祭り騒ぎです。
賃貸仲介の不動産会社からしてみれば1年で1番の稼ぎ時の3ヵ月になります。
インターネットの普及により、遠方にいても情報を仕入れる事が容易に出来る時代なので、お部屋の探し方も年々変わってきているように感じます。
インターネットでお部屋の情報を調べた後、次に重要になるのは良い営業マンのいる良い不動産会社を選ぶことです。
昔の不動産屋さんの選び方
私が東京に上京してきたのは20年以上前。
当時は東京の賃貸不動産の情報は雑誌しかありませんでした。
その雑誌に掲載している不動産会社に行く事しか選ぶ方法は無いように思っていました。
賃貸仲介の不動産屋さんを選ぶ判断基準は、『不動産会社の名前(響き)とどこにお店があるのか』だけでした。
テレビで見たり聞いたりした事がある街(東京で言えば新宿・渋谷・池袋など)や、これから通う学校や会社がある街、そのぐらいしか選択肢はありません。
無知だからこそ、情報が無いからこそ、行った賃貸仲介の不動産屋さんの営業マンに言われるがままにお部屋を決めてしまった方も多いのではないでしょうか。
ひと昔前の不動産会社選び・お部屋探しは『運』任せの部分が多かったと思います。
お部屋を探しに行くお客様には、何の知識も正しい情報も無い時代でしたからしょうがないと言えばしょうがなかったのかもしれません。
お客様に知識・情報が無いのを良いことに、好き勝手やっていた賃貸不動産業界だったからこそ、グレーなイメージが強かったのだと思います。
今の不動産屋さんの選び方
昔と違い、徐々にではありますがグレーからオフホワイトへイメージが変わりつつあります。
私が賃貸仲介の業界に入った15年前なんか、雑誌に載せる物件情報やネットに載せる物件情報はかなりひどいものがありました。
お部屋の広さを実際の広さより大きくしたり、築年数を実年数より新しくしたり、最寄り駅までの分数を近くしたり、この世に存在しない物件を作ったりとやりたい放題でした。
今思えば、かなりやばい業界だったと思います。
ネット社会の現在、不動産情報サイトも多数あります。自社ホームページの物件情報を強化している不動産会社も多くなっています。
不動産情報サイトを運営している会社も、虚偽記載が無いかチェックしたり不動産会社に指導したりと、お客様目線になってきたのだと思います。
遠方にいながらも街の特徴や相場などの情報が簡単に手に入るので、不動産会社の名前やどこにあるかなんかで選ぶ人もほとんどいなくなりました。
これから通う学校や会社の周辺でさがして、自分の条件に合わなければエリアを広げる。
エリアを広げた先に、自分の条件に合った物件があれば、その物件情報を掲載している不動産会社に問い合わせをする。
空いていれば内見の予約をいれる。
こんな選び方をしている方が多いと思います。
良い物件ありきです。
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